僕の家には様々な人が訪れます。
その中でよくいただく感想のひとつに「生活感がない」という言葉があります。けれども自邸を設計する際に「生活感をなくそう」と考えたわけではありません。目指したのは、あくまでも居心地のいい家です。
余計なものをそぎ落とし、空間に余白を残すことで暮らしにゆとりが生まれる。その積み重ねの結果として「生活感のない家」が「居心地のいい家」として形になったのだと思います。
今回は日常の煩雑さから解放される空間づくりの工夫や、生活感を感じさせないデザインのポイントを紹介していきます。